留学記:小澤直也先生

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留学記:小澤直也先生

小澤直也 がん研究会有明病院

Naoya Ozawa

私は2023年4月より、がん研有明病院大腸外科にレジデントとして国内留学しています。がん研有明病院は、年間700件以上の初発大腸癌切除手術を行う国内有数のハイボリュームセンターであり、da Vinciが4台稼働していて、ロボット手術も増加傾向にあります。毎日大腸癌の手術が行われる環境で手術、術後管理を中心に働いています。執刀の機会も定型的な腹腔鏡手術では多くあり、最近ではロボット手術の執刀も経験させていただいています。
がん研の大腸癌手術は剥離層を徹底的に追求する繊細で高度な技術を要するものであり、スタッフの先生方のように上手くできないことも多いですが、秋吉部長をはじめとする先生方の厳しくも温かいご指導のもと、少しずつできることが増えています。また、直腸癌のTotal Neoadjuvant Therapy(TNT)を全国に先駆けて導入しており、治療方針やTNT後の画像診断などを毎週のカンファレンスで検討しており、他施設では得られない貴重な経験を積んでいます。さらに、スタッフの先生方は面倒見が良く、多数の学会発表や論文執筆にも携わらせていただいています。また同年代の優秀で意欲的なレジデントたちとも切磋琢磨し、手術ビデオを見ながら意見交換を行うなど、多くの刺激を受けています。
がん研で得た貴重な経験を群馬に持ち帰り、今後の診療に生かせるよう日々研鑚を続けてまいります。