第29回群馬県内視鏡外科研究会 参加報告
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第29回群馬県内視鏡外科研究会 参加報告
2025年1月18日(土)に、第29回群馬内視鏡外科研究会が群馬大学医学部昭和キャンパス内の刀城会館にて開催されました。本研究会では、「鏡視下手術の教育と伝承」をテーマに掲げ、県内の消化器外科・産婦人科・泌尿器科医師が一堂に会し、活発な議論が行われました。
群馬県内視鏡外科研究会は、内視鏡外科手術に関する研究・教育の発展を目的とし、消化器外科、呼吸器外科、産婦人科、泌尿器科など複数の診療科の垣根を越えた議論と協力を推進する研究会です。毎年開催される学術集会では、県内外から多くの医師が参加し、内視鏡外科に関する研究成果や教育手法について発表と討議が行われています。
学術集会に先立ち、若手消化器外科医や研修医を対象とした鏡視下トレーニングセミナーが実施されました。参加者は、ラパ胆モデル(腹腔鏡下胆嚢摘出術モデル)を使用したトレーニングや、超音波切開凝固装置の操作を学び、技術の向上を目指しました。これらの実技実習は、鏡視下手術の教育において非常に有意義な機会となりました。
午後の学術集会では、酒井先生が一般演題セッションの座長を務め、岡田先生は指定演題にて「e-learning教材を用いた鏡視下縫合・結紮手術の教育と伝承の取組み」を発表されました。この発表では、群馬大学総合外科オリジナルe-learning”G-SURGEON””G-STEP”を活用した教育の有用性が具体的に示され、素晴らしいご発表でした。
岐阜大学大学院医学系研究科の磯部真倫教授による特別講演も行われました。磯部教授は、教育と臨床実践を両立させるための具体的なアプローチや最新の知見を紹介し、参加者にとって大変有益な内容となりました。
本研究会を通じて、鏡視下手術に関する最新技術や教育方法が共有されるとともに、県内外の医師間の連携をさらに深めることができました。引き続き、群馬県内視鏡外科研究会の活動が地域医療の発展に寄与することを願っています。